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16章:大人の思惑 (1/8)

16章:大人の思惑

翌日、目が覚めた私は、憂鬱な気分を忘れ去ろうとするように、無理矢理ごく当たり前な日常へと戻って行った。

学校へ行き、学食で友達と笑い合い、授業が終わると事務所に顔を出し、バイトの打ち合わせをし、オトモダチと食事の約束をする。

忙しさで余計な事を考えずに済むのは幸いだ。
本来忙しい日々を送っていたのだから、日常に埋没するのは容易い。

少しだけ違うのは、学校に鈴木が戻って来ていた事だ。

どうしてたんだ、と囲まれていたけれど、こういう時に、本人が嫌がる程突っ込む人間は、うちの学校にはあまりいない。
本人が適当に話せば、嘘だと感じてもそれ以上には突っ込まない。
それ以上突っ込むのは、余程親しい友人か恋人ぐらい。

冷たい、というよりは、ワケありな大人の世界を、子供の時から見慣れている子が多いからだろう。

そういう私も、鈴木がさり気なく私を避けている事を察し、「おはよう」の一言以外は会話も交わさずにいた。




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さよならは星の数 ©著者:奏

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