出だしから盛況に始まったイベントだが、遅くなるにつれ、「盛況」を通り越し「混迷」の様相を呈してきた。

客側はまだ良い。
特に、剣人を指名していたわけでは無い客は、満卓の店内を見てスマートに切り上げて帰って行く人も多かった。

他のお祝いしたい客にテーブルを空けたわけだ。

同業者も、早い時間に来ていた人は、途中で帰っていった。

一番大変だったのは、剣人自身は勿論だけど、いわゆる飲み要因のキャスト達だった。

主役の剣人や、指名客の多いキャストに負担をかけないように、彼らは終始飲みまくるのだ。
自分の担当ホストには優しい客も、彼らには容赦が無い(^^;;

指名客がいない＝他キャストに食わせて貰っている彼らは、ある意味仕方が無いのだが、後半大変になってくるのは、主役の剣人自身だった。