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8章:友達以上ホスト未満
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8章:友達以上ホスト未満
それから、時折鈴木は、ゼミ仲間には内緒で私に連絡してくるようになった。
と言っても
「会いたいなぁ」とか「俺たち付き合わない⁉︎」
みたいな、営業してないフリの思いっきり営業の物は無く
ホストの世界特有のオモシロ話を聞かせて貰ったり
「ごめん、今日強卓なのに予定無いから奢るから来て🙏」
という、はっきり営業しているけど、営業の意味が無いものだった。
同伴日や強卓とはいえ、無料で呼んでも何かメリットあるのかな⁉︎
罰金っていうけど、いくらぐらいのものなのか、私に奢る金額とどちらが高くついてるのかは分からなかったけど
友達に奢って貰うのに、高い物を頼むわけにもいかないから、オーダーは全て剣人任せだった。
これが、”自分は特別”って気分にさせ、自分からお金を使うように仕向けている、いわゆる”育て”ってものだったのかは、今だに分からない。
ただ、剣人は、大学も忙しくなるから、次の年末いっぱいでホストは辞めるつもりだと聞いていた。
育てだったところで、タイムリミットまでに、私が自分からお店に行くなんて事は無いだろうし
それに、育てなのか、特別なのかなんて、この時の私には、全く興味が無かったのだ。
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さよならは星の数 ©著者:奏
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