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6章:壊れた人
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6章:壊れた人
あれは確かに中川先生だった。
私は中学生になっていたが、あの壊れた人が中川先生だと一目でわかった。
手入れの行き届いていない髪は腰の辺りまで伸び切っていて、あの頃より随分太っていた。
少し離れたところに中年の女性がいた。
彼女はきっと中川先生のお母さんだろう。
ひっきりなしに周りを気にしては「もう帰ろう、ね?ほら帰りましょう」と声を掛けている。
高級そうな乳母車から顔を覗かせた“それ”を見た私は、何故あんなにお母さんが帰りを急かしているのかがわかった。
たけしの種で出来た子供だから仕方がないと言えばそれまでだが、何故先生はあんなものを産んだのだろう。
お母さんはきっと近所の人に“あれ”を見られたくないのだ。
さぞかし自慢の娘だっただろう。
美人で頭も良くて心根の優しい娘。
縁談も決まり、花嫁衣裳をどれにするかとか、仲人を誰に頼むとか、式場はどこにするとか、一人娘である中川先生が巣立つ日を楽しみにしていたに違いない。
ところがどうだ。
娘はぶっ壊れ、ついでにあんなものまで身籠ってしまって…
私はもっと近くで先生の顔を見てみたくなって、気が付けば公園の中へと歩みを進めていた。
近くで見る“それ”は視点が定まらず、口から涎を垂れ流して気味の悪い声を上げていた。
私はちらりと先生の顔を見て「赤ちゃん可愛いとですね」と言った。
先生は私の事など覚えていないのか、何も答えてはくれなかった。
私がちょうど公園を抜けた時、先生が奇声を上げるのを耳にした。
(うちのこと思い出したんやろか?)
私は小走りにその場を立ち去った。
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