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4章:スカトロジー
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4章:スカトロジー
青い部屋には小さな風呂がついていた。
タイル貼りの狭い風呂だったが、尾崎は私の手を引いて、外国製のとてもいい匂いがする石鹸で汚れた体を丁寧に洗ってくれた。
太ももを伝う尾崎の精液もあっという間に綺麗に流されてしまった。
不思議な気持ちだった。
あれだけ汚物まみれだった私が、こんなにあっという間にいい匂いを纏っている。
尾崎は清潔なバスタオルで、私の体を愛おしむように拭いてもくれた。
「先生…」
「ん?なんね?」
よかった。
いつもの穏やかな先生だ。
「なんもない…」
私は頬が紅潮しているのがわかった。
それから先生は私に珍しいお菓子をいくつかくれた。
どれも百貨店で買ったものだと言っていた。
私はそれをランドセルに入れて、家に帰ってからもなかなか食べられずに大事にしまっておいた。
そのお菓子を見ると胸が苦しくなって、尾崎と過ごした二人っきりの時間が蘇ってくる。
あれだけ汚物にまみれた、臭くて汚い時間が何故こうも甘い思い出として残っているのか。
あれからもう一週間。
学校では尾崎は至って普通に接してくる。
他の生徒より特別扱いなんてしてくれない。
私はそれが少し悲しくて、変な怒りを感じたりしていた。
また土曜日がやってきた。
尾崎からもらったお菓子はまだ机の中に入ったまんま。
(もしかして今日また先生に誘われるかも知れん)
私は学校に行く前に箪笥から一番お気に入りのパンツを取り出して、母に見つからないように履き替えた。
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