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72章:直哉とセリヌーラ
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72章:直哉とセリヌーラ
ボクは夜鴉の部屋に戻り、直哉を撫でようとした。
でも、直哉は起きていた。
「お兄ちゃん……!!巧三(たくみ)お兄ちゃん!!僕だよ!!直哉だよ!!」
と泣きながらボクを抱きしめた。ボクの名前は巧三……?
「直哉。ボクも会いたかったよ……。ボクは名前の記憶がなかった。でも、直哉は自分の名前もボクの名前も覚えていたんだね😊」
とボクは泣いている直哉に言った。この世界で自分の弟と会えるなんて……夢にも思わなかった。
巧三が、ボクの名前だったのか……。自分の名前なのに、何故か違和感がある。
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