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9章:さびれた灯台
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9章:さびれた灯台
ボク達は、この町を出てから数キロは歩いた。【ラーヴァ】を始末してから、数キロも歩いたので、
さすがに明け方になった。
「これだけ歩いても町や村一つも見つかんねぇな……セリヌーラ。仕方ないから、あのさびれた灯台に行こうぜ!」
と言って、ソレックスは、ボクの腕を引っ張って、さびれた灯台に向かった。
「いたたた……(汗)ソレックス。キミは半ゾンビだからいいけど、ボクは人間なんだから力加減を考えてよ!腕が折れるかと思ったよ……。」
とボクは汗をかいてソレックスに言った。ソレックスは素直に謝った。
「わりぃわりぃ!!いつもの力で引っ張ってしまったよ。いつもはお前が、オレの腕を引っ張ってくれたけど、たまにはオレがセリヌーラの腕を引っ張ろうかなって思ったんだ。あとで、腕を撫でてやるよ」
とソレックスは、ボクに言った。
頭を撫でるならわかるが、腕を撫でてやるよってどういう意味だよ……。
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