ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

19章:猟奇的な笑い方 (2/4)

「旦那の友達にニヤニヤ男がいてさ」



スーザン宅で漫画をパラパラめくっている時だった。


掃除機をかけていたスーザンがスイッチを切り、ニヤニヤ男とやらについて徐ろに語り出した。



「ニヤニヤ男?」



「そう。にこやかとか、朗らかとかじゃなくてニヤニヤ。なんと言うか、不快な、猟奇的な笑い方なんだよ。」



スーザンは私の空いた紅茶茶碗にお茶のお代わりを注いでくれながら、淡々と話し続ける。



スーザン曰く



人の顔を見て笑いを堪えるような、今にも噴き出しそうな顔をしたり、何も笑う場面でないにもかかわらず



ニヤニヤニヤニヤ…キシシシ…ヘラヘラヘラヘラ…ヒッヒッヒッヒッ…


「とにかく不愉快。不気味。感じ悪い。笑いながら殺人を犯しそうな危険人物に見える。」




「ヤバ過ぎる。でも見てみたいかも。写メとかないの?」



「ある訳ないじゃん。なんなら紹介しようか?奴の好きな韓流アイドルとあんた顔似てるし。」



※この時私は独身



「やだよそんな人。怖いよ。」



「この間も家に遊びに来た。旦那が食材の買い出しに行っちゃって2人きりにされたんだよ。気まずかったわ。」



「その間もニヤニヤ?身の危険を感じるね。」



「ニヤニヤだったけど、向こうも気まずそうではあった。ずっと韓流アイドルのDVD観てたし。」



「見た目はどんな感じ?」



「チャラい。中身もチャラい。旦那が入院中お見舞いにきてくれたんだけど、ニヤニヤしながら千疋屋の立派なフルーツの籠持ってきた。チャラくない?後、毛が短くて手足の長いガリガリの犬飼ってる。チャラくない?」



「いや、うーん…。」



スーザンのチャラいの基準がよく分からんが。


そやつが危ない奴ってのは伝わってくるな。スーザンは眉をひそめながら気味悪そうに話しているけども、想像すると笑えてくる。



ニヤニヤ男VS冷めたスーザン



そんな空気に気付かない天然のほほん系の内田さん(スーザンの旦那)。



「フ…フフフ…。」



「本当あんたの男バージョン。」



「フフって…え?え?」
87 /114

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

K子の夢は夜ひらく ©著者:イーストK子

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.