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9章:不気味なアイツ (2/6)

山奥にある竹藪に囲まれた、庭にはお岩さんが出てきそうなオドロオドロしい井戸があり、離れの小屋では霊感の強い伯母が何度も「見た」事があるという



父方の祖母の、古い平屋建ての家。



30分ぐらい歩かないとコンビニすらないし


日当たりが悪くてジメっとしている為、昼間でも薄暗いその家を母を含めた父の兄弟の嫁達(伯母達)は皆こわいこわいと言っていた。



私や姉達、従姉妹達は小さな頃から盆や正月に祖母の家に集まってワイワイ遊ぶのが楽しかったから、怖いとは感じなかったけれど。



いや、怖くはあったな。



トイレ、お風呂、離れの小屋には必ず2、3人で行っていたし、振り子時計のボーンボーンの音や、天井の染みが人の顔に見えるあるあるにビクついていた。



そんなお化け屋敷みたいな祖母の家で、従姉妹達とする怪談話や、肝試しはスリル満点でワクワクドキドキ。



怖いけど楽しい。1人でお留守番は出来ないけれど、皆がいれば大丈夫。


そんな家。



そんな祖母の家に私が1人で突っ立っている。



窓からは不気味な井戸や竹藪が見え、絶対怖い洗面台を離れた位置から見たくないのに見ている。



真正面でなく、斜めからだから自分の姿は映らず。


そして


黒づくめの見知らぬ男が、こちらに背を向ける形で手を洗っている。


多分ここが夢のスタート。
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K子の夢は夜ひらく ©著者:イーストK子

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