7章:憧れの「あ行」 (5/6)

敵対心というものは自分より優れている人に向けられるもので、ミから後ろはあまり興味が無い。


「あらあら、武藤さんが村井さんにギリギリ勝っているからと言って見下しているのね。ホホホ。」



「山田さんが吉田さんに勝っているからどうというのかしら。アッハッハ。」



しかしながら、和久井さん、渡辺さんが同じクラスにいようものならもう大変。


う、うわあ！


和久井さん命拾いしたな…。


ギリギリ…本当後ギリギリだったよ。


割田だったらあんたアウトだったよ…。


でも先生は同じクラスに何故ワのつく苗字を2人も入れたのだろう。


いつも最後の和久井さんに良い夢見させたかったのだろうか。



きっとそうなのだろうな。


ッカー！粋な計らいしやがって！