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4章:義兄について
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そしてJ以上に、Jより異常なマザコン誠ちゃん。
毎日メデューサに電話をしているらしい。
盆や正月に実家に帰ればメデューサと同じ部屋に寝る。
Jの実家の2階には3部屋あり、寝る時は我々家族、義弟涼と、その嫁と娘、舅1人、1階の和室にメデューサと誠ちゃん。
ん?いやいやいや、普通メデューサと舅が一緒に寝て、誠ちゃんが1人で寝るもんでないのか?
34の息子と60の母親が布団並べて一緒に寝る事に誰も何も言わないのだろうか。
カイ君出産時にも、待合室の長椅子にメデューサの隣に脚と肩をぴったりくっ付けて座っていたと、母が目を丸くして言っていた。
普通向かいに座るか、隣だとしても少し間を空けるとか、何にせよぴったりひっつくのは如何なものか…。
弟の涼にもLINEが10回連続送られてきて、返事をしないと「何で返事をくれないんだ?」なんてくるらしい。
「朝の4時とかにもくる…」と、3兄弟の中では比較的健全な弟涼が嘆いていた。
家族大好き誠ちゃん。
本当に友達が1人もいない疑惑。
仕事も続かず、「人間関係が…」「体育会系で無理だよぉ」「田舎に飛ばされそうになった」とかで、知りあって4年ぐらい経つが既に3回転職。
その前は将来に絶望して精神科に通っていたらしい。
最近では私を見ると悪態をつき、歯をギリギリさせながら睨みつけてくる。
そんな義兄を私は好きになれないし、気味が悪いと思ってしまうけれど、
勝手に老後を心配してしまってたりもする。
大好きな両親はいつまでも生きていないし、転職ばかりしているし、恋人もいない。出来る気配もない。
この人この先どうなってしまうのだろう。
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