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8章:痛客 ゆりな
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ゆりな「ねー。新人くん?
初めましてー、ゆりな
でーす。零の彼女❤︎」
店内に響くようなあまい高いこえで、零さんのお客さんに聞こえるようにゆりなが言った。
遊「そっそうなんです。
まだはいったばっかで。
遊って言います!」
彼女ばなしを軽くスルーした俺に、零さんは笑い、ゆりなは一瞬俺を睨む。
ゆりな「ねっ、飲もう、零。
あたしテキーラ飲み
たいな?零はシャンパン
だよね?」
零さんの腕に絡みつきながら、猫なで声ではなす。
零「だな(笑)」
そうゆうと、何故か数杯のテキーラとシャンパンが空けられた。
テキーラは全て俺の前。
ゆりな「遊君が飲むんだよ?」
そう笑いながらゆうゆりな。
零さん苦笑い。
遊「いただきまーす!」
ヤケになった俺はのみまくる。
零さんが途中別卓にいき、美咲が着く。
ゆりな「零よんでよ?」
いきなりの低い声にビックリする俺に、冷静な美咲。
美咲「零さんまじ幸せっすよね、
こんな可愛い彼女がいて。
皆が言ってます。
可愛いうえに理解まである
そんな子いないって」
美咲はとりあえず、ゆりなを褒めちぎっていた。
零さんのお客さんの中でもトップ3にはいるくらいお金を使うお客さんだった。
でも…トップ3にはいるくらいの痛客でもあった。
零さんの彼女だと言い張り、零さんのお客には敵意丸出し。
零さん以外のホストにはきつい酒をとりあえず飲まし、零さんが居なくなるとすぐに機嫌がわるくなり、周りに当たり出す。
零さんも太客だからあまりきつくゆえなかった。
ゆりなは褒められたり、零さんが自分を思っていると言われたら、あからさまに機嫌がなおる。
だから、美咲は褒めまくる。
しらない俺はテキーラを飲まされつづけ、その日の記憶はなかった(笑)
知らない間、自分のうちにいて美咲が何故かソファーで寝ていた。
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