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3章:気になる
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車が揺れた勢いで、頭を松橋さんに預けてみた。
やるんじゃなかった、と思うくらい心臓がどうにかなりそうなくらいバクバクした。
したら
私の頭に、松橋さんも頭をのせてきて寝息が聞こえた。
とても静かな寝息
また
うとうとしたら、ふっ…と顔に何かが触り
唇に…
唇に…
何かが一瞬当たった。
優しく…。
そのあと頬を触っていた手が何度か撫でたあと
私の肩を抱き、『もう少しでつきますよ』と言われた。
私『ハイ…』
私の肩はしっかり抱かれていて、すっかり松橋さんに寄り添っている。
ふと見上げると、やはり優しい顔をしていた。
頭を寄せて、おでこにキスをされて優しくしっかり、抱きしめられた。
心臓が…
心臓があああ
煮えたかもしれない。
もしくは
溶けたかもしれない。
taxi『つきましたよー。ありがとうございました』
松橋『また…』
私『また…。おやすみなさい。』
瞬きもしないでジッと松橋に見つめられながら
ドアはしまった。
熱い視線だった。
勿論
松橋さんのあんな目は、初めて見た。
珍しく湯をはり
じっくり半身浴をした。
ダメだ…
完璧松橋さんの事
好きになっちゃったよ。
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重たい扉 ©著者:愛希
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