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1章:barとの出会い (5/13)





3杯が、凄い飲むかどうなのかはわからない。




おじさん『佐川ちゃんはね、久美がいる店の子』

三谷『ああ…』



トイレから出ようとしたら、そんな会話が聞こえた。



久美がいる店の子…

久美…




私の事は『佐川ちゃん』なのに…。
子供扱いされた気分だった。





おじさん『お帰り。酔いが回ったか?』

私『あ、まだ大丈夫!!』



おじさん『そっか。良かった。』


軽いつまみが3品




三谷『工藤さんみたいに僕も飲めたらモテますかね!?』


工藤さん→おじさん




工藤『君はモテるだろ。な?』


私『モテそう!!』



ちょっとぐらついてきた。






また1時間経つ。
顔が熱い…




工藤『お会計して』


三谷『ハイ』




速やかにお会計して、店を出た。

出る時には2組のお客さんがいた。




工藤『佐川ちゃん、大丈夫!?見た目は普通だけど、案外足にきた?』

私『そうみたい



なんか熱い…



工藤『お…っと。』



工藤さんに肩を支えられると、腕の中にすっぽりおさまる事が出来た。




私『あ、大丈夫だから

工藤『まあいいって。』




来た方向に戻る訳ではなく、また繁華街を進む。
windに映る私たちは




カップルみたいな距離にいた。
なんだか照れ臭い…






工藤『佐川ちゃん』


私『ん?』





顔を傾けた工藤さんが目の前に来たと思ったら、唇が重なった。



私『ンッ…』


路地を入ったあたり。
人通りはなく、足が止まる。

肩を抱かれていたけど、唇が重なったまま、抱き締められた。





憧れの工藤さんとのキスに、頭が沸騰してしまいそうだった。

だけど
手のやり場に困る。






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重たい扉 ©著者:愛希

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