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1章:barとの出会い
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行着けたbarには
たくさん知り合いがいて
距離感も絶妙で
毎日でも行きたくなる。
初めて飲んだお酒は
モスコミュール
ライムが苦手だから、レモンで作ってもらった。
高校中退して
最初の職場はimportのメンズ服屋
『おじさん』と呼んでいた地方の会社の社長さん。
うちの店長と仲良しで
私はその『おじさん』に憧れていた。
白髪混じりの短髪で顎髭にも白髪があって
ちょっと逞しくて。
おじさん『よぉ
』
渋い声で。
うちはエスカレーターを上がってすぐ目の前の店。
顔から先に見えるエスカレーターで
予知したかのように
1番最初に発見すると
なんか得した気分になれた。
ライトの関係で
メガネが光っていて。
だけど目も口もシワも
笑ってくれている。
おじさん『佐川ちゃん、今日早番でしょ』
佐川稜子(サガワリョウコ)
18歳になりたて。
金髪のボブ
私の名前
おじさん『飲みいくか』
私『え
行きた〜い』
おじさん『じゃ、またもう1件仕事したらまた来るわ』
私『ハイ
』
わかりやすい私の視線
私の他に久美さんて先輩がいて25歳
店長いなくても彼女がいればなんだかんだ間に合う。
実は斜前の名の通った店から引き抜きされそうだったりする。
美人とか可愛いタイプではないけど、ハキハキとしていて仕事が出来る。
そんな久美さんに
私は可愛がられていたりする。
凸凹コンビ(笑)
久美さんは145㎝
私は168㎝だから
で…
久美さんもおじさんに憧れがある。
今日は久美さん休みの日…
抜け駆けになっちゃうかな…。
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重たい扉 ©著者:愛希
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