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10章:ぎゅー
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10章:ぎゅー
『輝斗ぎゅーして。』
「ほら。」
彼は両手を広げ私は胸に飛び込む、私より10㎝身長が高い輝斗に包まれる。
ぎゅーと抱きしめられるの大好き、幸せな気持ちになる。
悩んでいる女の子とかに、なにも言ってあげられない時とか抱き締めてあげると、殆どの子が泣いちゃう。前の担当もそうだった、よく泣く人だった…私が泣かせたのかも知れないけれど、そして私も枯れるまで泣いた。
抱き締められると1人じゃないよって思えて安心するから、心の氷が解けるように涙が出る。
未だ前担当を思い出す。彼ならいつも「蝶さん、おいで。」って言ってくれた。比べるのは良くないけれど、輝斗は全くドキドキしなかった。(笑)普通のホスト遊びならこれが正常なんだよね?
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