9章:だっこのれんしゅう (2/7)

ギコの死は、日常生活に支障をきたすほどに響いたけど、ナタと二人きりになって、ナタは誰憚ること無くファンヒーターの前を陣取れるようになった。

いつのもように、おでこからブラッシングを始めると、自分で額から頬を擦り付けてはグイグイ押してきて、最後はオレの直ぐ側でゴロ寝しながら腹をブラッシングさせるようにまでになった。

そこまでになっても、抱っこは許さなかった。
以前ほどは激しく暴れて手を解くような事はないにしろ、ある程度の我慢の後イヤイヤをするようにジタジタしてちょっと距離を置くｗ