不安な日々はずっと続いた


娘は高校生になり 三つ下の息子は中学生になった


進学に必要なお金は 別居中の夫に出して貰い 足らない分は 私の姉と実家の父親からの入学祝い金で何とかなった


私は 相変わらずスナック勤めの僅かな収入のみで子供達との苦しい生活をしていた


借金の取り立ての訪問は 時々あった


夕方には娘と息子が学校から家に帰っていたが 当然居留守を使わせていた


家の中では テレビの音も小さくしながら 成るべく物音を立てないようにさせていた


それは 私同様子供達も すっかり身に付いてしまっていた


本来なら 好きなCDを思いっきり適度な音量で聞きたいところなのに…


でも 出来ない


それを余儀無くされてるから


その当時の娘と息子はさぞかし辛い想いをしただろう


母親である私の不甲斐なさを さぞかし恨んだ事だろう


どうしようも無い日々は更に続いた