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4章:恐怖
とうとう返済が滞ってしまった。
当時は未だ今の様な新しい法律に守られてはいなかったから 金融会社からの容赦無い返済を迫る電話や自宅訪問の毎日だった。
そうなると 家には居たくない!
子供達が学校へ行った後は直ぐに自分も家を出る。
そして 8時を過ぎれば取り立てに来ない事を知ってたので 当然帰宅はそれ以降にしていた。
お腹を空かせて家で私を待つ子供達
まさか子供には罵声を浴びさせたりはしないだろうと思いながら それでも不安な想いで家に帰る。
ある日 夜9時頃帰宅した時 家の留守電に子供達は すっかり怯えていた。
それがどんな内容だったのかが想像出来た。
自分でも怖くなり 敢えて聞こうとはしなかった。
私の気持ちはどんどん追い込まれていった。
子供達の精神状態も危なくなってしまっていた。
家へも取り立ての訪問があると 息を潜めて居留守を使う日々だったから…。
私はこんなにも子供達を巻き添えにしてしまったんだと 自分を追い詰めていく。
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