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6章:春の風、幼い桜 (6/14)

ユウは荷物をベンチに置いたまま立ち上がった。
今一度、冷静に辺りを見回す。
公園内にはやはり人影はない。
人が来るとすれば、道の方からだろう。
無意識にユウの手がスカートの中に潜り込む。
柔らかな手触りの布を撫で、そのままそれを膝まで下ろした。

「っ……」

ユウの体は一瞬で高揚した。
短いスカートの下は、生まれたままの姿だ。
膝に掛かった下着から足を抜き、それをポケットにしまう。
何度も辺りを見回し、今度はスカートをひらひらと揺らしてみる。
スカートの硬い布地が割れ目をなぞる。

「あ……」

スカートは少しもそこを隠す気などなく、すうすうと風が通り抜ける。
ユウは公園の中をそのままゆっくりと歩き始めた。
桜の木の下を通り、ブランコや滑り台を眺めながら歩く。
途中、道を歩く若い男がユウを見て足を止めた。

スカートが風で捲れていたのかもしれない。
下に何も穿いていないことに気付いたのだろうか。
そんな姿で公園を歩いていることを知られたら、このままいたずらされてしまうかもしれない。

ユウはそんな妄想に股間を濡らしていた。
けれど若い男はすぐに歩いて行ってしまって、取り残されたユウは再びベンチの前に戻ってきてしまった。
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くるくる、セックスの音 ©著者:櫻井ハル

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