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6章:春の風、幼い桜
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「あいつと知り合いなの?」
桜の舞う帰り道、自転車を押しながら慎司が呟いた。
ユウは思わず足を止める。
「あいつって?」
「……あいつ。おまえの後ろの席の」
慎司の声から、慎司がそれを快く思っていないことがわかった。
ユウは必死に言葉を選ぶ。
「……ちょっと、知ってるだけ、少し、喋ったことある、くらい」
「……」
慎司は何も言わなかった。
ユウはスカートのポケットに手を入れる。
そこに入っている小さな紙には、電話番号とメールアドレスが書いてある。
俊介が帰り際にくれたものだ。
「……しんちゃんは、心配性だね」
「うん……あいつ、良い噂聞かないから、ユウが仲良くするのはちょっと心配」
慎司は正直だった。
ユウは正直な慎司の言葉に、ありきたりな反論はできなかった。
「……でも、ユウもあんまり真面目じゃないから、大丈夫」
ユウは自転車のハンドルに掛けられた慎司の手に手を重ねて笑った。
「じゃあ……俺も不真面目になろうかな」
慎司はユウに笑い返してくれた。
強い風が二人の間を吹き抜ける。
「じゃあまた明日ね。あんまり悪いことしちゃダメだからな!」
慎司はユウを家の前まで送ると、明るい声を出してすぐに自転車に跨り帰っていった。
ユウはその背中を見送る。
小さくなっていく背中を見ていると、どうしてかそのまま家に入る気にならず、仕方なく家を通り過ぎてあてもなく歩き始めた。
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