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1章:冬に見た夏の夢
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「たぶん大丈夫だから、痛くても最後までやるけどいいよね?」
「ん……大丈夫」
ユウはベンチで足を抱える体勢のまま、ヒロトの体を受け入れた。
体に熱い鉄の棒を差し入れられる感覚にわずかに腰が引けたユウであったが、すぐにヒロトに抱え込まれて身動きが取れなくなる。
「ユウ……わかる?全部入ってるよ」
「っ……」
「ちょっと痛い?」
「へ、き……!」
ヒロトの体がゆっくりと動き始める。
快感こそ遠退いたユウだったが、喉元に込み上げる幸福感に嗚咽を漏らし、ヒロトの体にしがみついた。
「すぐ気持ち良くしてやるからね……」
ユウの体の上でヒロトが笑う。
「センパイ……?」
涙で滲む景色の中で、ヒロトの右手はユウの首筋に静かに添えられた。
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