6章:f (3/6)

ルカからは毎日連絡が来た。
指名したてなんだから、それが普通なのかもしれない。
でも、以前のルカはそれが普通では無かった。


そして昔は明らかなコピメでも嬉しく思っていたのだけど、今はそうじゃない。



『レポート頑張ってる？俺も今から仕事だから頑張るよ！
再来週は１日時間あるからアカリンが大学終わったら映画でも観に行こう！』



毎日くる連絡の３回に１回位は返事をするようにした。
余裕があると何でもちがって見える。
そうやって１０日が過ぎた。



最後の講義がノゾミと被った日
「この後、バイトとかある？」と聞かれた。

「何も無いよ」

「どっかでスイーツでも食べながら話したいんだけど」