私の家に着いて、少し落ち着いてから父が話始めた。


東京には、旧友に会うために行くとももには伝えたが、本当は違うんだ。旧友に会うのはそのついでなんだ。
ももにお見合い話を持ってきたから、ももがよければ進めようかと思ってね。だけど、門井君のような好青年と付き合っているのなら、お見合い話は断るよ。

彼が私と付き合っているって言ったの？

ああ。真剣にお付き合いさせて頂いていますと言っていた。

そうなんだ。

父は話を続けた。