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113章:進展 (1/1)

113章:進展

あれから先輩からの連絡はなかったが、お店を辞める前に小宮山社長が来て、謝ってきた。


なっちゃん、ごめんね。僕、余計なこと言っちゃったみたいで。彼氏さん、君の仕事知らなかったんだね。

いえ、私が嘘付いたのが悪いので。大丈夫です!社長は悪くないですから、気にしないで下さい。

そうか。わかった。彼氏さん、うちの会社の内定断ってきたよ。他に受けてた大手の会社に受かったらしい。

そうなんですね。ありがとうございます。仕事見つかってよかった。
でも、すいません。私と彼の問題なのに。ご迷惑お掛けしましたよね。

それこそ、気にする必要ないよ。
彼氏さん、うちには勿体無い位の人材だと直感したから、これでよかったのかもしれない。

ありがとうございます。そう言って頂けると、気が楽です。

なっちゃんは真面目で優しいな。よし、今夜は飲もう。なっちゃんのお別れ会だ。

ありがとうございます。そうですね。飲みましょう。

で、相談なんだが、知り合いの会社の事務員が1人辞めるみたいなんだけど、なっちゃん、どうかな?仕事探してるんだよね?

えっ。いいんですか?私で。

勿論。前に事務やってたって言ってたから。なっちゃんは人柄もいいし、ぴったりかなと思って声を掛けたんだ。

ありがとうございます。何か、凄く嬉しいです。小宮山社長には感謝してもしきれない位。

大袈裟だな。なっちゃんは。


何、話してるんですか?

おっ、やっとNo.1の登場か。なっちゃんのお別れ会で今からボトル入れようって話してたんだ。

そっか。寂しくなるよ。なっちゃん、辞めてもたまには連絡してね。
社長、ボトルありがとうございます。私も今日は飲みます。可愛いなっちゃんのお別れ会なので、明るく楽しく飲みましょう。

そうこなくっちゃ。


その日はとても楽しくて本当に社長にもNo.1にも何度も何度も感謝した。

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夢見る少女じゃいられない ©著者:ももか

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