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110章:レストランにて (1/1)

110章:レストランにて

先輩を見送り、私は美容室やネイルサロンに行った。少しでも綺麗に見えるように。


そして、夕方。

先輩の会社近くの夜景が見えるお洒落なレストランへ。


レストラン前で先輩を待っていると、男性に声を掛けられた。


なっちゃん?

えっ。あ、小宮山建設の小宮山社長。こんばんは。

お店と雰囲気違うから一瞬誰かと思った。待ち合わせ?

はい。友人と食事に。

へぇ。まあ、いいけど。僕は家内と娘と三人で食事にね。もう、二人はお店に入ってるけどね。

そうなんですね。ご家族仲良さそうで羨ましいです。

ははは。ありがとう。なっちゃんも早くいい人見つけて結婚して、お店辞めないとね。

そうですね。いい人がいれば是非。

じゃあ、またお店でね。

はい。また。


ヤバかった。なっちゃんって店の源氏名のなつみから取った愛称。
先輩来る前でよかった。小宮山社長はNo.1指名でよくヘルプで付かせてもらってるから、名前と顔を覚えられてる。

社長、ここで食事か。社長は個室だと思うから、席は離れてると思うけど、何かね。


お待たせ。ももちゃん。

そんなに待ってないから大丈夫だよ。

じゃあ、入ろうか。

うん。


案内された席近くには、小宮山社長はいなかったので、ひとまず安心。


このまま、会いませんように。

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夢見る少女じゃいられない ©著者:ももか

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