その日の夜、先輩と仕事終わりに待ち合わせて、夕飯を食べながら結果報告をした。


全部話終えると、先輩は

全然知らなかった。じゃあ、元カノは二股だって言って自分が悪者になって、僕に未練を残させないようにしたんだ。
僕の為に。

元カノさん、まだ謙吾君が好きなんだよ。だから、何度も電話してくる。元カノさんのとこ、行った方がいいんじゃない？

でも、元カノはもう結婚してるし、僕はももちゃんとも付き合ってる。

じゃあ、別れよう。

えっ？

私、謙吾君の為にあそこまで出来ない。元カノさんの方が、謙吾君にふさわしいんじゃないかって思った。謙吾君、本当にもう元カノさんに、未練はないの？

ああ、もうない。

本当に？

本当だよ。