デートも終盤。楽しい時間はあっという間だ。

暫くの沈黙の後、先輩が言った。


ももちゃんといると楽しい。これからもこういう風に、会ってくれる？


それはどういう意味ですか？先輩。


謙吾君の気持ちを聞かせて。私のこと、どう思ってるの？

ももちゃん？

私、はっきりさせたい。謙吾君とのデートは確かに楽しいし、また会いたいと思うけど、謙吾君の気持ちわからないままじゃ…。

そうだよね。曖昧なままじゃダメだよね。
ももちゃんの事は好きだよ。一人の女性として意識してる。彼女と別れて寂しいからそれをまぎらわす為にって訳じゃない。だから、デートに誘って、いっぱいももちゃんのこと、知りたいなって思ったんだ。僕のこと、好きになってくれたらいいなって。

私の気持ち、本当にわからない？私、ずっと謙吾君が好きだった。あの頃から、ずっと。告白出来ずに終わったけど、再会して気持ちが蘇ってきたの。だから、デートも快諾したし、元カノの話も…。

もうわかったよ。ありがとう。ももちゃんの気持ち、嬉しいよ。僕から言わせて。
ももちゃん、僕と付き合って下さい。

はい。喜んで。

よかった。