彼と会うのは１ヶ月ぶり位。お互いの予定がなかなか合わず、会えなかったから、今日は思い切りデートを楽しむことにした。


久しぶり。

うん。久しぶりだね。

彼の声、彼の姿。本当に久しぶりだ。


とりあえず、ランチすることに。彼のお勧めのパスタやに行くことになり、お店に入った。

待ってる間、彼は私が聞かなくても、察したのか、リリーさんのことを話してくれた。

職業とか住んでる場所とかは言わなかったけど、指名に至った経緯を。


リリーさんは、彼に突然メールを送ってきた。

メル友になって下さい。

彼は

僕でよければ。

と返信した。

それから毎日、リリーさんの要望で、今日の他愛もない出来事をメールで話したり、風景、建物、その日に食べた物等の写メを送っていたらしい。

そしたら、ある日突然高額プレゼントをくれたと。
お金持ちの考えることはわからないけど、お客さんの望みを出来る限り叶えるのが彼の仕事。
だから、それもありなのかな。

ただ、不思議な人ではあるなと思った。

リリーさんの話を聞いて、モヤモヤが取れた私は心からデートを楽しんだ。