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1章:初めて見る顔。存在。 (1/1)

1章:初めて見る顔。存在。

物心ついた時から、母子家庭だった僕。

家族は祖父母を含めて、7人ぐらし。

一軒家に住んでいた。
決して裕福とまでは言えるくらしではなかったけど、欲しい物は大概揃えてくれていた。

母子家庭だからこそ。
寂しい思いをさせない。という家族の気持ちだったと思う。

その生活を送れたのは、紛れもなく
祖父のお陰だった。

母ももちろん、毎日働き、僕らが小さい頃は、朝から晩まで働いていた。
休みも多くはなかったと思う。

自分の時間なんてまずなく、僕ら兄弟の為に全てを注いでいた。

彼氏なんてもちろんいない。

若い内に僕らを産んだ母は、物凄く綺麗で自慢の母親だった。

パートの仕事をおえてから、夜の世界へと向かう背中をみて、僕ら兄弟は大泣き。

夜の世界でも人気のある母だった。

だけど母がいなくなるのが毎日嫌で嫌で仕方なく、3人揃って大泣き。泣きじゃくり、必死に止める祖父と祖母を殴る蹴るまでする始末。
今振り返るとかなり大変な世話をしていたんだ。。。
とさらに感謝の気持ちが増す。

でもそれぐらい母が好きだったのだろう。。。

母がいない時は、祖父、祖母がいる。

さらに、母の姉もよく子守りをしにきてくれていた。

だから、僕たちは託児所や保育園に長い時間預けられたりした事は、一度もない。

必ず誰かが側にいてくれた。

寂しい思いはしたこない。

【父親】
という存在に対して、
羨ましい。とか
父親に会いたい。
パパって呼んでみたい。

とか1度も思った事はない。

気にすらしたことなかった。

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LiFe〜ありがとう。 ©著者:”D,

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