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3章:素顔のままでいい
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3章:素顔のままでいい
あれっ…随分
初めて出逢った
時の事からさ
引っ張っちゃって
まぁあなたについて
言いたいことは
地上をめぐる
星の数ほど
深海に静かに
降り積もる
マリンスノー
ほどあるからさ
って…・・・
あ〜俺のさ海馬
そんなに優秀
じゃないんだ
けれどもさ
あなたとの事
思い出しながら
その一つ一つを
手に取ってさ
眺めつすがめつ
こうやってさ
言葉に変えていく
この作業…
結構はまっちゃって
いるかもしれない
んだよね…って
そうやってさ
微笑みながら
伏せ目がちに
なるさ…あなたの
横顔もさ…俺の
お気に入りの一つ
なんだよね…
てな わけでさ
二回目に…
会いに行く時は
当然一人だった
わけでさ…
もちろん…あなた
にはメールで
申告済みでさ
あっ…
そういえば…
あなたに店までの
道順 俺聞いたよね
初めての時すっかり
舞い上がったり
なんかしてたから
忘れちゃってた…
教えられた通りの
道をさ軽い緊張感
に包まれながら
人いきれに紛れ
歩いている…
俺のさ頭上の天空
には冴えわたる
寒空とあなたの
微笑んだ口元の
様な下弦の月が
淡く輝いてた…
んだよ
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思い出…窓から射し込む月灯り ©著者:白羽野矢
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