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30章:vigor
結月(祐也?? 大丈夫?)
微かに聞こえた結月の声に目が覚める。ふと目を開けると彼女が不思議そうな顔をし祐也をのぞきこんでいた。
結月(どうしたの? )
祐也(あぁ。悪いねちった。)
結月(シャワーあびる?)
祐也(いいや。仕事行く前に入る。ちょっと頼みがあるんだ。)
結月(なに?)
祐也(ジム用のユニフォーム買って来てほしいんだ。)
結月(は? どうしたの?)
祐也(明日仕事終わったら先輩と行く約束したんだ。車乗ってっていいからさ。体は大丈夫か?)
結月(大丈夫だけど... 何でジム?しかも何で仕事帰り?)
祐也(その人はいつも仕事帰りに行ってるんだ。体力づくりしたいからさ。頼む。)
結月(ふ〜ん。わかった。)
祐也(ごめんな。ベットで休むよ。)
結月(うん...。仕事着ぬいで?あらっちゃうから。)
祐也(わかった。お休み。)
結月(お休みなさい。)
首を傾げてる結月に脱いだ服を渡すとベットにたおれこみ驚くほどすぐに熟睡した。
何時もより少し早めに起こしてくれた結月にお礼を言うとシャワーを浴び服を着替える。
結月(これ、買ってきたから。あと夜食ね。本当に大丈夫?)
祐也(そんなに長くはやらないから。大丈夫。ありがとうなわざわざ。行ってきます。)
結月(はい。)
まだ不思議そうな顔をしている結月は、なぜ今ごろになり体力づくりをしようとしてんだこいつ。と、そんな心の声が顔に出ていた。
仕事を終わらせこれから三人でジムに行くと言う従業員たちをみた社長は腹をかかえ笑い飛ばしていた。
樋口(ユニフォームは?持ってきたか?)
祐也(はい。向こうで着替えますよ。)
樋口(よしゃ!じゃ行こうか!)
あくびをしてる吉田さんと元気な樋口さんに連なり車三台で24時間のジムに向かった...
意外にも早朝から何人か来ている人もいて彼の後につき手続きを済ませると着替える為更衣室に向かった。
樋口さんはもう既にはじめていた...
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