何気なく、いつものように、ダンプに揺られ...


いつものように、仕事をする。



しかし、ふと信号を待つ車内...



彼女の涙を思い出す。



どうすればいいんだ...




一体どうしたら...




誰かに相談しようか、飯塚社長なら、きっと力になってくれる気がした...



しかし...




これは自分で解決しなければならないと息を飲む。




漸く出逢えたたった一人の女性...




彼女を救うには...




頭から、あの出来事が離れない。



仕事に集中出来ず、道を間違え、何故男はこう単細胞なのかと腹が立つ。



やっと見つけた自分の居場所、そしてこの仕事を、真っ当しなければならない。



先ほど買ったコーヒーを一気に飲み干し祐也は仕事を終えた。




いつも以上に体も気持ちも疲れた気がした。



あたりが薄く明るくなりはじめ漸く仕事を終わらせ家路に帰る。



彼女を起こさぬよう、そっとドアを開けた。