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20章:blue (2/10)

祐也( 肉じゃが〜!久しぶりに二人で晩酌するか?)



結月(ぅん。 )



祐也( ほら!じゃグラス用意してくださ〜い!映画の続きみよう!)



何とか彼女の機嫌を取り戻し二人で乾杯をした。


結月をコントロールするには多重人格者になる必要がありそうだ。


時には頼もしい恋人

時には優しい父親

時には教育者


彼女は本当に子どもみたいな子だった。
プライドが高く時には大人っぽさをみせ、逆に自分が洗脳されているのだろうか...



祐也( 明日 日曜日だからな、どこか行きたい所あるか?)



結月( 水族館行きたい!)



祐也( あ? 水族館!? )


結月( なに? )


祐也(なんで水族館? )



結月(好きなの。)



祐也(さかなが?)



結月( 海の底が。 )



やはり変わっている。
時折みせる切なく抱きしめたくなるような寂しい表情...
惚れたもんの負けだと感じた...



祐也( わかったよ。連れてってやる。)



漸くみせた笑顔に心から安堵する。
この子の為、こいつを守る為、もうやつらのことは忘れよう。そう心に誓った。



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keep out ©著者:mizuki

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