祐也( 結月！！！)



部屋に入るなり祐也は彼女の名前を叫んだ。
彼女は一瞬体をびくつかせ力強く抱き締めてくる祐也を不思議そうに見ていた...



祐也( 良かった... いてくれて... 良かった... )


結月( ...。 どぅしたの...？ )



その時、何故、彼女を手離したくないと思ったのか、何故、干渉されたくないと孤独を愛していた自分がこんな気持ちになるのかを実感した...



俺は... 結月に惚れてるのだと...




力強く抱きしめた時の彼女はとても細く、あたたかい。
この温もりも、声も仕草も、全てが祐也を魅了した。



優しく彼女の顔を包み込むと自分の手にすっぽりと収まる小さな顔は、まだ若く幼ささえも感じた。


どうしたらいいのかわからず困っていた結月は、何かを感じとりほんの少しだけ体を委ねた...





愛しさが溢れ彼女の唇を奪った時...



祐也は感じてしまった。



彼女の中に眠っていた、真っ白な心を...



その優しさに触れたとき、




自分が彼女を汚してしまう。そう感じた。