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30章:2つの体 (1/1)

30章:2つの体

行ってあげられなくて、
ごめんね。

私こそ泣いていて、ごめんね。

体が2つあったら
すぐに行ってあげられたのに。
癒してあげたいって
思っていたんだよ。
大丈夫?

大丈夫だよ。
その気持ちだけで充分嬉しい。

いつも、待たせてばかりで
申し訳ないよ。
俺達ゆっくり話も出来ないね。
本当に大丈夫だったの?

うん、大丈夫だよ。

あなたを苦しめたのが
辛くて泣いていたなんて
言えないよ…。

体が2つあったらいいのに。

悲しいけど、嬉しかったよ。

そろそろ
夢の時間も終わりに近いよ。

私もあなたも
夜の帳に沈んで
消えてなくなるんだよ。

向き合った時間も
幸せと感じた時間も
楽しかった時間も

少しは私、変われたかな?
少しはあなた、変われたよね。

こんなに捻くれていると
言われるのなら、
全力で素直になれば良かった。

ズルいよね?

でも、好きだったんだ。

今更ズルいよね?

あなたから逃げて。
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月の見えない夜 ©著者:蝶

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