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15章:温度差 (1/1)

15章:温度差

いつも
優しくしてくれてありがとう。


そんなことないよ俺は普通だよ。


そうかしら?私に
優しいじゃない?


そんなことないよ俺は普通だよ。








特別にしてくれて、ありがとう。


いや、他の客と普通に一緒だよ。


そうなの?
私には、特別に感じたよ。


いや、他の客と普通に一緒だよ。








本当は、
こんな意味だったんだ…。

悲しすぎて
馬鹿すぎて

自然と笑みが溢れた。

人は心が壊れると
涙も出なくなり
最期に笑うのね。

知らなかった。


生きて行くために

心が悲鳴をあげても

生きる本能で人は笑うのね。


彼はもう私に
笑いかけてはくれない。


だから
私自身が、私に
笑いかけたんだね。


とても悲しいわ…。

胃が裂けるような痛み。



でも、私は優しく微笑んだ。
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月の見えない夜 ©著者:蝶

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