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5章:心の合
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「三上さん、何だか凄い部屋ですね。びっくりしました。高いんじゃないですか?」
「そうだね。でも良いんじゃない、ここなら落ち着いて話もできるし。」
「広過ぎてかえって落ち着きません。」
「それより夕飯どうしますか?ルームサービスでもいいし、何処かへ食べに行きますか?」
「このホテルは何がお勧めですか?」
「中華か鉄板焼かな。」
「じゃ、ステーキが食べたいです。」
「じゃそうしましょう。」
「三上さんご馳走様でした。ステーキも美味しかったけどあのアワビが最高でしたね。アワビって堅いイメージでしたけど違うんですね。」
「美味しかった?それなら良かったですね。」
「三上さん、本当にご馳走様でした。昔、クライアントが来日した時でもこんなの食べませんでした。三上さんは結構来てたんですか?」
「このホテルは弁護士時代の顧問先であると共に私が結婚式をした所ですよ。」
「えっ、じゃああの部屋は…。」
「そうです、斉藤さんが思っている通りです。」
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫とは?」
「そのフラッシュバックとか。」
「今のところ大丈夫ですね。」
「だと良いのですが。」
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心の殺人者 ©著者:夢幻
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