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2章:心の澱 (64/64)

「あの人は、別人になってました。会わなければ良かった。言いたかった事も何も言えなかった。」

「それだけ斉藤さんと別れたことが余程堪えたんだろうな。」

「だったら、私の前からいなくならなきゃ良かったのに。」

「ご主人にしたら、苦渋の選択だったんだよ。ご主人は何か言ってたの?」

「また一緒になってくれって。バカみたいにそれの繰り返し。もうなんの未練も無くなっちゃった。それで、もう2度と会うこともありませんって言って終わり。」

「失って初めてきがついたんだね。」

「失ったのではなく、私を捨てたんです。」

「私も状況が違うけど、無くしてから本当に大切なものに気がつきました。斉藤さんのご主人、きっと相当な後悔してますよ。許すことはできませんか?」

「もう駄目よ。」

「私は、斉藤さんが会いに行った段階でここへは帰ってこないと思っていたんだけど。」

「三上さん酷い事言いますね。私の気持ち知ってるくせに。私があの人に会いに行ったのは、今までの言いたかった事を言いに行っただけです。」

「斉藤さん、三上さんのこと好きだったの?」

「この間振られたばかりだけどね。」

「まあ…。」

「好きだって言われた覚えも、振った覚えもないんだけど。」

「三上さん酷い…。遠藤さん聞いてよ。女の私が1度でいいから抱いて下さいって言ったのに断られたのよ。」

「断った理由は話したつもりだか。」

「斉藤さん、三上さんだって深い傷を負っているの。」

「遠藤さん、その話は…。」

「何?何の話?」

「三上さん、ごめんなさい。私また余計な事を言ってしまいました。」

「遠藤さんいいよ。いつかはわかる話だし。ただ、今日はもう遅いし明日は大事な会社の初日だから。落ち着いたら2人には話をするから。」

「三上さんごめんなさい。私、少し酔っているようです。」

「今日はもう寝ます。」



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心の殺人者 ©著者:夢幻

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