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16章:別れ、それは或る日突然に… (1/2)

16章:別れ、それは或る日突然に…

『ご免なさい、あたしは貴方の前から今日で消えます。 いえ、消えなきゃなんない事情があるの。

その事情を話してよければ、貴方とこんなにつらい突然のお別れの仕方しないですむんだけど、さ。

貴方が苦しいのと同じだけ、あたしも苦しいの。
それは、解ってよね。




夏のニースでの出逢い、あの地中海の水の色の美しさ、そしてあの青い空・・・思い出すなぁ


あれから、何ヶ月もたったのね。


貴方と、もう会うことはないのね。 いえ、二度と会ってはいけないの。。。

素敵な時間をありがとう

さ・よ・な・ら

merci , adieu…

それから、ホテル代の支払いは年末の分まで先払いしておきました。
御心配なく。

そして小切手を振り出して、フロントに預託しておきました。

日本に帰るフライト代には、充分足りると思うわ。




あっ、言い忘れたけどあたしのおなかに赤ちゃんがいます。

勿論あなたとあたしの、っね!

一人で育てていきます。。。

あなたの A. Iより』




アイツは、こんな手紙をたった1枚残したっきりで、ホテルの部屋から突然消えた。





着替えや荷物は置いたままだった。
だから、置き手紙はほんの悪ふざけだったと、いつものようにマルメラの煙草を吸いながら戻って来るアイツの姿を想像するオレがいたけれど、そんなことは絶対にあり得ないことはオレが一番よく知っていた。




アイツと、もう二度と会えない、もう二度と。。。




そして、アイツのお腹にオレの子どもが・・・



悲しみと喜び

嬉しさと切なさ

不幸と幸福、 そして光と闇…


オレはこのフランスへの旅で、果たして何を得、何を失ったのか?



日本へ帰るべき時、その時が迫ってきたのかも知れない。



地球の反対側へ、12時間・2万キロの時空を飛び越えて……。



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カフェ ド パリに酔い痴れて ©著者:化狸狂頭

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