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3章:パリ、それはまだ夜明け前で… (1/2)

3章:パリ、それはまだ夜明け前で…

日本航空とエール・フランスが共同運航する、パリの『シャルル・ドゴール空港』直行便は、深夜に成田を離陸する。


12時間、2万キロ、地球を半周する旅。

12時間、それは1日のちょうど半分。

そして人生の、何万分の一かの時間…




成田を飛び立ってその時間をかけてジェット機は、我々を地球の裏側、パリまで運ぶ。


地球の裏側だって?

フランス人が聞いたら、きっと怒るだろうな。


そっちこそ地球の裏側のくせにってね。 …… 確かに(笑)






☆ ☆ ☆


狭く窮屈なジェット機の客席。



この時間と、そして決して安くはない費用をかけてまで、なぜオレはParisへフライトしようとしているのか?


失恋でもしたのかって???

だったらどんなによかっただろう!

答えは、ノン!
残念ながら、ね(笑)






☆ ☆ ☆

「パリへ翔べ

そして 『カフェ ドゥ マゴ』で ゴロアーズの煙草に火を点けろ」

あの壁に残された落書き。


M病院のあの白い壁。

外側から厳重に施錠された、あの病棟の狭く、そして閉ざされた小部屋の白い壁に残されたあの落書 き。


パリへ翔ばなければ!!

パリのカフェ、そのカフェの名は

カフェ ドゥ マゴ

オレはあの日、あの病院の閉鎖病棟の小部屋の壁で見たその落書きが頭にこびり付き、その呪文に縛られ、そして捕らえられて、とうとうフランスへと旅立った。



何のために、何から逃れ…?





☆ ☆ ☆


そして今、オレはこうしてこのエール・フランス機の窮屈なシートに座り浅いまどろみの中にいる。



あと何時間かでシャルル・ドゴール空港に到着するだろう。


ボンジュール パリ!
アデュ ジャポン!!

こんにちは パリ!
そして、サヨナラ 日本!!






到着するまでもう少し眠ろう。

そう、 もう少しだけ……

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カフェ ド パリに酔い痴れて ©著者:化狸狂頭

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