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1章:序章・狼が辿り着いた先
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1章:序章・狼が辿り着いた先
1
「女の武器は何か知ってるか」
西新宿の金融事務所に面接で訪れた心也に、
着物姿の女は
不躾(ぶしつけ)に訊いてきた。
ハスキーボイスの彼女は
履歴書など見ようともしない。
元々は、
表の看板の求人広告を見たのが面接にきた動機である。
給与が五十万〜という甘言に釣られたのだった。
濃い灰色のシングルスーツに
黒いネクタイをした心也は、
着物女の変わった質問に少し戸惑った。
普段から顔面凶器といわれ
路上で職務質問をされることが多い心也は、
自分の顔がますます強張ったように見えると思った。
姉御肌で妖艶な着物女は
実年齢は三十前後かもしれないが、
着物のせいで高貴に落ち着いて見えるため三十代半ばに感じられる。
深緑の着物は
渋みの色合いがあって、
大島紬(つむぎ)と分かった。
ドアに社長室と書かれてある部屋の、黒いダブルソファで迎える
着物女と、テーブルを挟んで下座のシングルソファに座る心也の距離は一メートル足らずである。
女の武器……
心也はその意味が分かる気がしたが、あえて安易な答えを口走った。
本音をいわなかったのは
可愛げがあるように思わせるための彼なりの演出である。
なぜなら、
面接をする女性に対して女を知り尽くしたようなことを話せば、印象が悪くなると思ったからだ。
心也は恥ずかしそうに見せるために、少し声帯を絞り込んだ。
「やっぱ肉体(からだ)、ですか」
「はぁ?」
素っ頓狂な声とともに、
いきなり着物女は呆れたように
軽蔑した。
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