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63章:忘れられ無い想い出
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63章:忘れられ無い想い出
ある物を目にした時 必ずと云って思い出される
それは
『ナイススティック』
◯崎制パンのロングセラー
想い出となったきっかけは 9年前にさかのぼります
ある日 我が娘が里帰りをしてた時 嫁ぎ先の姑と義理の妹とその子供達が家に遊びに来たのです
当時の私は無職だったので 大したおもてなしは出来なかったのだが 来客は手土産にお腹を満たす昼飯を持参して来た
私的には非常に助かったと思い それを頂く事にした
ふと見ると 子供達が手にしてる物が 私の大好きなナイススティックだったのだ
買うだけのお金が無かった為 暫く口にしていなかったナイススティック!
それを見た瞬間 食べたい気持ちがどうしても押さえきれず…
思わず
「それ一口頂戴」
と言った
恥ずかしい話だと今になって思います
だけど その時の一口が久し振りに感じた 至福のひとときだったのを今でも忘れずにいる
いつでも好きな物を好きなだけ買える様になった今
コンビニやスーバー等でよく見掛けるナイススティックを見ると 色んな意味で懐かしく思い出される
…が 今では買わなくなった
ただ懐かしくて足を止めて眺めるだけとなった
私にとって苦い想い出てもある
眺めている時の私は きっと 苦笑してるんだろうな
自分では気付かないだけで…
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