5章:翔の願い (4/4)

ケータイには、ルームメイトや友達からの着信やメール



一番多いのは勇馬からの着信とメール


メールの文面から本当に心配してくれてるのがわかる


同じ会社だし…
会わない訳には行かない…




そんなわたしの気持ちを察したのか



「会社を辞めて欲しい」

翔が真剣な顔で言ってきた


「は？…何言って…」


思ってもみないことを言われて、わたしは言葉を失った



「俺が養うから、会社辞めて欲しい」


翔は真剣だった



「待って…わたしも真剣に…考えてみる」


勇馬の顔が浮かんでは消えた