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2章:翔
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Mの扉を開くと、コの字のソファーに翔が横たわってるのが見えた
近づくと息が荒く汗をビッシリかいている
かなり辛そうだった
マスター「最初は酒かと思ったんだけど、体触ったらめちゃくちゃ熱いから計ったんだよ、そしたら38度7分」
翔は熱とお酒で意識も無さそうだった
マスター「仕事に間に合う時間までで良いから、明け方まで部屋にいて様子見て連絡してくれないか?」
一気に早口で頼んできた
そして、続けて
「これ以上熱が上がるようなら救急車呼んでくれ。頼むね」
そういうと、わたしの返事も聞かずに翔をおぶりはじめた
小柄なマスターなのに軽々と翔をおぶってしまう
「ハイ、これ翔くんの荷物ね、気をつけて」
呂さんがビジネスバックを渡してきた
流されるままついて行く
止まったタクシーの後部座席にマスターと翔
助手席にわたし
マスター「代々木!大至急ね!」
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