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12章:二階堂の策 (1/2)

12章:二階堂の策

【二階堂凍夜】





所詮オッサンファイト

ショボいオッサンとの試合なんて興味すらも持てなかったけれど、対戦相手の名前を知ったらさすがに血の気が引いたぞ…。


“キック界のレジェンド”
酒井将秀か…。


俺もキックやってた時はそこそこ活躍して、一度はK-!のリングに立ったこともあって少しは名の知れた存在だったけれど、酒井だけは別格だったな。

10何年前に一度酒井が引退する時、引退試合の相手に指名されたことがあったけれど、異団体だった俺と酒井では団体間の大人の事情で結局その話は流れたっけ。

その時俺は18歳くらいだったけれど、所属していた団体で全試合全KO勝利でチャンピオンを防衛し続けていた。

“キックボクシング夢のカードなるか?”
とか当時は周囲で盛り上がってたけれど、大人の事情ってのは本当にどうしょうもない。

キックボクシング界全体の活性化よりも自分らのメンツを守ることしか興味がないんだから、そりゃK-!に人気を全部持っていかれる訳だよ。
結局、一部マニアか選手の身内しか興味を持たないマイナー競技に成り下がる訳だよ。


そんなこともあって今まで所属していた団体を辞めてスカウトされてたK-!のリングに立ったのはいいけれど、結局こっちも一人勝ちの団体と言えど大人の事情で他のキックの団体よりも選手はがんじがらめ。

確かにファイトマネーと一般への注目度は今までとは桁違いだったけれど、1試合だけ出場しただけでその後はキックに見切りをつけてホストに転身したと。
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ボクサーでホストだった男の詩 ©著者:南月☆Dieち

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