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1章:入院
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連れて行かれた病室は、閉鎖病棟の中でも急性期患者が入る"保護室"と呼ばれる所だった。
重いドアを2つ開けると病室に入れる。
もちろん鍵は外からしか開かない。
部屋の中は、ベットがあるだけ。
着替えを入れるロッカーや小物を入れる引き出しは全て廊下にあった。
看護師がなにやら説明をしてくれるけど頭に全然入って来ない。
わかった事は、日中は病室の扉は解放されるが、夜は施錠される。
ナースコールは大声を出せばセンサーが作動する仕組み。
この時の私はとにかく落ち着かなくて、そわそわそわそわしていた。
早く病室で1人になりたかった。
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閉鎖病棟 ©著者:maru
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