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10章:微かな光 (2/8)

 タカはというと、仕事で忙しいのにも関わらず、頻繁に面会に来てくれていた。

 池袋の新店<フットチョーク>が成功し、<チョークグループ>での真鍋の跡を継ぎ、本部長の役職に就いた。

 オープンして僅か3ヶ月で、池袋の並みいる強豪店を抑え、<フットチョーク>は池袋を代表するNo.1のキャバクラへと成長した。

 
 しかし… 


 <フットチョーク>が快進撃を続ける中、池袋のキャバクラの勢力図を塗り替えるべく、六本木から新たなライバル店の進出が決まった。

 真鍋とタカと因縁浅からぬ、<ムーンサルト>の池袋への進出だった…。

 面会に来たタカから聞いた真鍋は、心の中で“ケーコのいない<ムーンサルト>に勢いは無く、<フットチョーク>の脅威ではない”と、悟っていたので気にはしていなかった…

 が、タカの口から信じがたい事実を聞かされる事に…。
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『回収屋』【改正版】 ©著者:ホタル

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