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「理子!コーヒーいれてくれ〜」
蘇我警察署刑事課内で新米刑事の田丸理子に谷山一平が事件ファイルに目を通したまま声を響かせてきた
「班長、私はofficeレディーではないんですけど」
といいながら理子は席を立ち、給湯室に向かった
コーヒーをいれ、カップをデスクに置くと谷山が
「田舎の警察署は暇だよな…デカいやまがあればこっちもやる気になるんだけどな(笑)」
とぼやく
「不謹慎ですよ班長」
理子は配属されてから特に重大な事件に直面したことがない
理子と谷山は主に少年犯罪を扱う
そのほとんどが非行といわれる犯罪の芽だ
谷山が蘇我警察署にくる前は警視庁の一課にいたらしい
左遷されたのか、そうではないのかは不明である
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亡霊 ©著者:天羽凪
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