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9章:執着

人は誰しも執着するものってありますよね?

今回は食べ物に執着するホステスさんの話です。彼女は今年で40歳、とても美人でソフトロリータさん。

基本的に同伴のない時は、朝ラーして出勤、営業終了後飲みに出て更にラーメンに1人で行ってしまう、まつ毛20㎜女子。

私は、子宮筋腫が重症なので食べたくても食べられないのです。基本的に体型維持を考えるので、食べたいけれどラーメンは禁止です。

食に貪欲な彼女は、アフター先1軒目ピザパスタ唐揚げ諸々をほぼ1人で平らげ、次のお店へ移動。たくさん頂いたのに、食べ足りないからラーメン行こうと騒ぎ出した。お客様は、さっき食べたのだから、ラーメンいかないよ!と言われても彼女は聞かず私は困った。彼女はどうしても、ラーメンを食べたかったんでしょうね…ラーメン、ラーメンと騒ぎ出し収集がつかなくなった…。

『さっき食べたでしょ?』

「蝶ママ、ラーメン行こうよ!ラーメン!ラーメン!」

『お客様が行かないって言っているんだから、私は行かないよ。』

「らーーめーーん!」

店歴や年齢が私より上なので、私の言う事など聞いてくれません。さっき私の分まで大量に食べたでしょう…アフターも接待なのにと思いつつ、彼女を外に呼び出し、ラーメンには行けない!お客様が行かないと言っているんだから行きたいなら1人で行きなさい!と強めの口調で話をしました。案の定彼女の反応は…。

「はぁ?」

と言い、私をつき飛ばしラーメン屋へ行った彼女。(苦笑)どんだけラーメン食べたいんだよ、お前は!
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嘆きの蝶 ©著者:蝶

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